流れる水面に落ちる雪の
溶け往く間程の僅かな時間
泡沫の夢見て儚く消える
其れが運命の様に

真夏の灼け付く陽射しを浴びた
一雫下生えの朝露の如く
泡沫の夢見て儚く消える
其れが運命の様に

指折り数えて数えて憂うより
無様に足掻いて足掻いて獅噛み付くより
時折喜び悲しみあるがまま
所詮人は悠久を識る神にはなれないから

揺らめく陽炎荒々しき焔
迷い込むひとひらの落ち葉の末路
泡沫の夢さえ見る事も叶わず
其れが運命の様に

遺すものなど言の葉だけでいい
生きた証しは誰かの記憶でいい
自ら背負う重石は捨てていい
傷付く為に毀れる為に生まれたわけじゃない

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