雲間に問う見えているのかと
うたた寝ばかりで忘れてはいないかと
雲間に問うこの有り様を
分かっていながら見過ごしているのかと

大義名分振り翳し大言壮語吐き散らし
奪い掠めて悦に入る
胴間声上げて跋扈する野卑た笑いが貼り付く
それが行く末の姿などと甘んじたりしない

「雲間に問う」打ち拉がれた人に掛ける言葉を
「雲間に問う」歩き疲れた人に渡す杖の在り処を
「雲間に問う」泣き崩れる人の涙を止める術を
「雲間に問う」ただおろおろと生きるだけの自分の意味を

応えはなく聞こえる訳もなく
小声で祈る様に問い続けるだけ

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